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4月15日(火) ジェネシス/GENESIS - ロンドン/エムパイア・プール、ウエムブリィ 

ピーター・ゲイブリエル/Peter Gabriel (vo., percussion
マイケル・ラザフォード/Michael Rutherford (bs., gtr.
トニィ・バンクス/Tony Banks (kybds.
スティーヴ・ハケット/Steve Hacket (gtr.
フィル・コリンズ/Phil Collins (drms., percssion

4.15 genesis ticket


 ジェネシスは74年の秋に「幻惑のプロードウェイ」をリリースし、75年2月からはヨーロッパ・ツアー、4月5月はイギリス国内ツアーを組んでいた。そのイギリス・ツアーのオープニングがロンドンのウエムブリィにあるエムパイア・プールで2日間行われた。
 家の近所のフィンチリィ・ロード駅から地下鉄メトロポリタン・ラインに乗ればウエムブリィには10分程で行ける。地下鉄といってもずっと地上に出ているラインなので、窓から外の景色を眺めながらちょっとした旅行気分で列車に乗った。ウエスト・ハムステッド~キルバーンと進むに従って下町風のごみごみした町並みに変わりその内荒涼とした原っぱが続くようになりウエムブリィ着。しかし私以外は誰も地下鉄から降りない。日を間違えたのかな?と少々心細くなった時乗り入れているベイカルー・ラインの列車がホームに入ってきて、ドバッとそれらしき若い人達が降りてきた。ほっとしながら彼等に紛れて一緒について行くことにした。
会場のエムパイア・プールまでは歩いて15分ぐらいで、その道々にはジェネシス・バッジ、ポスター、はちまき?、プログラム等を売る露店、それにもちろん沢山のダフ屋さんが出ていた。当然の事ながら2日共ソールド・アウトだ。「ジェネシス・コンサート」と書かれたでっかい看板の架かったエムパイア・プールの入口付近では、プログラム屋のおっさん達がせっせと商売に励んでいるので彼等に協力すべく30ペンスのプログラムを買って中に入った。

genesis programme


 ここは武道館タイプの多目的ホールで、キャパシティはアリーナにパイプ椅子を並べて2階バルコニー席がぐるっと囲んだ状態で9200人。中央の天井からはユニオン・ジャックを始め色々な旗がぶら下げられている。そして8時。それまで流れていた音楽がジェネシスのインストゥルメンタルの序曲に変わったのに、会場の照明は点いたまま。オーディエンスがざわついてくる。それが20分程続いた後、いきなりライトが消され、それと同時にわ~っという大歓声とドンドンという足踏み。オーディエンスが全員興奮している。シンセサイザーの音と共にステイジ右端のトニィ・バンクスに頭上からパッとライトが当る。次いでラザフォード、ハケット、コリンズと皆上から照明が当たり舞台後ろの3面のスクリーンにはニューヨークの風景が映し出され音楽と照明に合わせて次々と新しい写真に変わっていく。その内左端の少し上の方から革ジャンに身を包んだゲイブリエルが登場。「幻惑のブロードウェイ」のステイジが始まった。しかしサウンドは決まっているのに会場が広すぎて音が拡散してしまい、加えてヴォーカル・マイクにエコーがかけてあるので全体的にぼや~とした演奏に聴こえてしまうのが残念だ。ラザフォードが細身の体を反らして12弦ギターを弾く姿はカッコいい。ハケットはずっと椅子に座ったままプレイしている。バンクスが優雅にキーボードを弾く様子は見ていてもうっとりしてしまう。コリンズは後ろの方だったし見ている暇も無かった。というのもゲイブリエルが神出鬼没で、左側で歌い終わると同時にライトが消えインストゥルメンタルになり、次に右側にライトが点いたと思えばいつの間にか移動していたゲイブリエルが歌い始める。
後半からはとうとうコステューム・プレイが始まり、ピンクの薄い円錐筒の中でシルエットになったゲイブリエルが、中から筒を手で回し出したと思ったら照明が消え、又革ジャンで登場、そのまましばらく歌ったら又ライトが消え、次はいよいよ例のイボイボ人間になって登場した。「ブロードウェイ」のストーリィをノンストップで演じ、バンドがステイジから去った後、いかにもプロードウェイ女優といった真っ赤な口紅をつけたオバサンが「THANK YOU」なんて言いながら登場、続いてタキシードの司会者らしきおじさんも現れて2人して舞台の成功を喜びながら大きな花束を渡すパフォーマンスでショウは完全に終わったのだが、当然オーディエンスの拍手、歓声、足踏みは鳴り止まず、アンコールが始まった。「ミュージカル・ボックス」。ゲイブリエルはまた革ジャンに着替えている。バンクス、ハケット、ラザフォード等のシンフォニックなサウンズをバックに、ゲイブリエルのドラマティックなヴォーカルが10分程の演奏に擬縮されている。彼等が舞台から去っても拍手は鳴り止まず、会場の電気も点かず、とうとう2曲目のアンコールで、出ました、コウモリ人間ゲイブリエル!ショウが終わったのが10時半過ぎ。前座無しジェネシスだけで2時間ぶっとおしで演奏し続けたわけだ。しかしこう延々と聴き続けると皆同じ音に聞こえてしまう。それをコスチュームでごまかしているのかなと言えばあちこちのファンから物が飛んで来そうだから言わない。この夜は空飛ぶゲイブリエルは有りませんでした。
 このわずか半年後にゲイブリエルはバンドから脱退し、2年後の77年にはハケットが抜け、96年にはとうとうコリンズも辞めてしまって、今ジェネシスは休眠状態の様だ。しかし辞めたメムバーも含め皆ソロ・アルバムで活躍している。ゲイブリエルは「UP」、コリンズは「テスティファイ」を発売したばかりだし、ラザフォードはテレビの仕事、バンクスはクラシックのアルバムをオーケストラと録音中だ。ハケットは2002年1月に来日したので見に行った方も多いと思う。アメリカでは90年代コリンズ在籍中のライヴを収めた2枚組、4時間余りのDVD「THE WAY WE WALK」が発売されたそうだ。
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