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9月21日(日)  ジェントル・ジャイアント/GENTLE GIANT - ロンドン/ニュー・ヴィクトリア・シアター 

デレク・シャルマン/Derek Shulman (vo., sax、 etc.
レイ・シャルマン/Ray Shulman   (bs.、vl., vo., etc.
ケリー・ミネア/Kerry Minnear   (kybds., vc., vo.、etc.
ゲイリィ・グリーン/Gary Green (gtr., vo., etc.
ジョン・ウェザース/John Weathers (drms., vibes , vo.

GG theatre

 ジェントル・ジャイアントはイギリスよりアメリカやヨーロッパでの公演が多いので、この「フリー・ハンド」をフィーチャーしたツアーは久し振りのイギリス国内ライヴになる。
 会場前はいかにも GGシンパといった風のこわ面のお兄さん達でいっぱいだ。目の前を背中にジャイアントおじさんの絵が描かれたGジャンを着た2人連れが通り過ぎて行く。見回してみると皆それぞれステッカーとか服のどこかにジャイアントおじさんの絵が付いている。こ、怖い…
 ジェントル・ジャイアントのサウンドは個性的という面では抜きんでている。中世風なメロディと言えない事も無いのだが、そのリズムがかなりへヴィで、弾ける様にはっきりしていて、それに乗っかるヴォーカルにコーラスが幾重にも重なりあい、それがコーラスというより楽器に近いアカペラになっている。一度聴いたら忘れ難い、耳に憑いて離れないサウンドだ。

GG Ticket

 暗くなったステイジからシンセサイザーのヒュ~ンという音に続いて、なじみの弾ける様なハモンドの音にシアトリカルなサウンドが加わって、アルバムで聞きなれたGGサウンドのテープがしばらく流れ、そのテープとアッと云う間に入れ替わってライヴ演奏が始まった。演奏の始めにテープを使うバンドは増えて来たが、大抵テープの音をフェイドアウトしてから無難に演奏に入るパターンが多い。しかし彼等はテープに被さるように演奏を始めた。かっこいい。この日演奏された曲の何曲かは、レコードと同じ様にテープから始まり演奏に入っていくというパターンを取っていたが、それにしても音の一つ一つの切れが実にいい。それぞれのアルバムの曲をメドレーで一曲にまとめて演奏しているのだが、曲が変わる度に客席から拍手が起きる。どの曲も熟知しているコアなファンで会場が埋め尽くされている様だ。
 それにしても客もムサイお兄さんばっかりならスティジの上も見栄えのしないおじさん達ばっかりだ。一応サテンのパンツにラメ入りの衣装なのだが…ドラムスさんなどはハゲていて、彼がジャイアントおじさんのモデルかと思ってしまった程だ。しかし一度演奏に入れば音がかっこ良すぎてそんな事は全く気にならなくなってしまう。ステイジには様々な楽器が所狭しと並べられ、メムバー全員が何種類もの楽器を扱うので見ている方も目が離せない。「オクトパス」からのメドレーの中頃でギターさんがピッコロを吹き、続いてベイスさんもピッコロを吹き、ヴォーカルさんもピッコロ演奏に加わりキーボードさんもピッコロを吹き始めとドラムスさん以外全員がピッコロ・クゥアルテットになるシーンの途中で、「アルプス一万尺」のフレーズを入れたり、ドラムソロの前に入るベル/トライアングルのみでの演奏の時には、今まで赤だった照明がパッとブルーに変わり、それと同時にアンプの周りに取り付けてあった豆球がクルクル光りながら回るという仕掛けもあって、見ていてもとても楽しい。この他、「イン・ア・グラス・ハウス」のテープのイントロが流れている間、ミラーのジャイアント文字に照明が当たりキラキラ輝いたり、アルファベットらしき看板がぶら下がっていて、それが「フリー・ハンド」の演奏が始まると同時にくるくる回転し始め、連続してその看板を見るとちゃんと「フリー・ハンド」と読める様になっていたりと小道具にも工夫を凝らしている。ステイジの後ろには小さなスクリーンが在り、今までのジャケット・カヴァー、ジャイアントおじさん等のスライドが映し出されていた。
 アンコールは「フリー・ハンド」から「ジャスト・ザ・セイム」をプレイしてくれたのだが、これも終わると同時にテープの演奏に換わり、テープで始まってテープで終わるという完璧なパフォーマンスで締めくくってくれた。
 曲もテクも照明も総てにおいてプロフェッショナルなステイジを見せてくれたジェントル・ジャイアント。本当にかっこ良かった。
 ちなみに私の前の席には背中にジャイアントおじさんが描かれたGジャンを着たお兄さん達が座っていて、彼等が立つ度にジャイアントおじさんのアップが目前に現れ、恐ろしくも楽しい一瞬を過ごさせてもらいました。
 残念ながらジェントル・ジャイアントは80年には解散してしまい、中心メムバーだったシャルマン兄弟はそれぞれイギリスで音楽プロデューサー、アメリカでレコード会社の役員をしているそうだ。
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